どろろ

映画「どろろ」(公式ホームページ)を見た。手塚治虫原作の実写版映画化である。

戦国時代とおぼしき時代。醍醐景光(かげみつ)という武将が天下取りを祈願し、その代償として魔物に対しこれから生まれてくる子供の体を差し出す。そのため子供は48ヶ所の体の部分が欠損した状態で誕生する。子供は母親により川に流される。寿海という男がその子を拾いあげ、欠損した体の部分を作成して補い育てる。

成長した子供は百鬼丸と名乗り、魔物と戦い奪われた体の部分を奪還していく。旅の途上、どろろという少女と出会い同行する。どろろは父親を醍醐景光に殺害され、また母親も行き倒れて死んでいる。そのため醍醐景光を仇として付けねらっている。

百鬼丸は醍醐景光の城下で景光の息子多宝丸と出会う。多宝丸の母親は百鬼丸を見て自分が産んだ子供(その子も多宝丸と名付けられていた!)であることに気が付く。百鬼丸は多宝丸と戦い多宝丸は死ぬ。醍醐景光は百鬼丸を倒すためにそれを阻止しようとした母親(自分の妻)を切り殺す。

そしてクライマックスは百鬼丸と醍醐景光との対決となる。

この映画は自分の失われた部分を奪い返すことにより真の自分に近づいて行くという成長物語としても解釈できるように作られている。しかしCG等の映像はキッチュで手塚作品の実写化ということで期待して見る人は失望するかもしれない。

私はこの映画を見て、いたる所に既視感を覚えた。醍醐景光の城はまるで「千と千尋の神隠し」の「油屋」にそっくりだし、魔物との対決シーンは「HERO」のアクションシーンそのものだった(と思っていたら撮影に「HERO」のチン・シウトン監督が参加していた。Yahoo!映画参照)。魔物が人間の子供をさらって餌にしているという話などは「西遊記」になかっただろうか?

手塚作品の映画化としての思い入れをなくしてみれば、十分に楽しめる映画だ。

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