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ハバネロ

通りかかった山道沿いの市場で”ハバネロ”を買った。ハバネロとはいわずと知れた「世界一辛い唐辛子(注)」である。

私は幼時からの辛い物好きでしかも次第にエスカレートしつつある。カレー屋巡りが趣味で、その店で一番辛いメニューを注文する。自宅でも様々な料理に大量の唐辛子を使用する。唐辛子を1個程度なら生でかじっても平気だ。

そのような私だからハバネロに対しても「少し辛目の唐辛子」程度だろうと高をくくっていた。しかも買ってきたハバネロは小型のピーマンの様な形だったので、甘く見てしまった。「たいしたことはないだろう。」

だからかじってみた。ほんのりした柑橘系の香り。「何だこんなものか?」と思った瞬間、激烈な痛みが口中に拡がった。小さい頃に初めて唐辛子を口に入れたときの様な痛み。

「これがハバネロの辛さなのか!!」

氷を口に入れるが痛みは引かない。氷が解けるたびに新たな氷を口に入れる。こうやって口内を冷やし続けなければ我慢できない痛みが持続する。

ところで買ってきたハバネロは8個ある。これをどうやって調理しようか?思いついたのは「ハバネロの醤油漬け」。これまでにも通常の唐辛子の醤油漬けは作ってきたので、同様に醤油に漬け込めばよい筈だ。ただし唐辛子と違ってピーマン状だからハバネロを千切りにしてから漬け込むことにした。

まな板にハバネロをのせて包丁で千切りにする。ところがそのうちに目がチカチカし、クシャミが止まらなくなる。ハバネロから放射されたカプサイシンの霧が台所に充満したようだ。涙が止まらない。だが自分の手で涙を拭うのがどれほど危険なことなのかは十分認識できる。

我慢して瓶にハバネロの千切りを入れ醤油を注ぎ蓋をする。こうしておけば数日でハバネロエキスが醤油に溶け出す筈だ。こうやって作った”ハバネロ醤油”は様々な料理に調味料として使えると考えている。ハバネロ本体を直接口に入れなければ危険は少ないだろう。醤油が減ればその分醤油を足せばよい。

瓶詰めが終了したので、ハバネロまみれになった手を石鹸で入念に洗う。これで危険は去った、筈だった。

トイレ(小)に行ったときそうではないことが分かった。

股間が焼けた。

先程味わった口内の痛みを今度は股間で味わった。冷蔵庫から再び氷を取り出し今度は股間に押し付ける。我慢できる程度に痛みが引くまでに30分程度はかかった。

再び入念に手を石鹸で洗ったが、その手はその後24時間以上ほてり続けた。Webでハバネロの調理法を検索すると警告が書いてあった。「素手での調理は厳禁。ゴム手袋を使用。」とのこと。

(注)ハバネロは「世界一辛い唐辛子」と言われるが、実は更に辛い唐辛子が存在するという。その名は「ブット・ジョロキア」(インド・バングラデシュ産)。辛さの単位のスコヴィル値で比較すると、ハバネロが100,000~350,000スコヴィルに対して、ブット・ジョロキアは何と1,001,304スコヴィル!!(ギネスブック認定値)上には上がある。
因みに三鷹唐辛子は40,000~50,000スコヴィル。

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