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ツボカビ症

世界中で両生類に壊滅的な打撃を与えてきた「ツボカビ症」が日本国内でも確認されたと報じられている。(例えば朝日新聞「両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認」)本日付の「朝日新聞」でも、「ツボカビ症 カエルの危機は人の危機」という社説を掲載した。
「ゲロゲロ、困ったな。ぼくたちカエルの一族と両生類の同胞が、絶滅の危機だというではないか。ツボカビ症という皮膚病が地球のあちこちで猛威をふるっているようだ。」というカエルの言葉で書き出している。

この病気はツボカビという真菌(カビ)の感染によって発症する。もともとアフリカのカエルに起きていた病気だということだが、このカエルが人間の妊娠判定に使われるために輸出され、それにともなってツボカビも世界中に広がってきた。さらにペットブームによりカエルの感染が増えたということだ。
日本野生動物医学会世界自然保護基金(WWF)ジャパンは共同で出した「カエルツボカビ症侵入緊急事態宣言」の中で「むやみに野生の両生類をペットとして飼育することは慎んで」と訴えている。

近年、カエルが世界的規模で激減しつつあると報じられてきた。その原因の一つがツボカビ症ということだろう。他にも酸性雨・化学物質などの複数の原因が複合していることが考えられている。確かにカエルの姿を見ること、その声を聞くことは最近ほとんどなくなった。皆さんはこの一年間にカエルを見かけられたことはあるだろうか?

カエル以外の小動物たちも私達の周りから急速に姿を消しつつある。私の幼少期に普通にいた、アメンボ、ゲンゴロウ、ミノムシ、クモ、チョウなど最近ほとんど見かけない。

これまで地球は5回の生物種の大量絶滅を経験している。現在6度目の大量絶滅が進行しつつあると指摘する学者もいる。そして今回の大量絶滅には人間が関与している可能性が大きい。

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ダイオウイカ

ダイオウイカ(英名Giant Squid)についてのニュースを「読売新聞」の記事に見つけた。その記事を引用する。


(引用開始)

今冬なぜか4例目、出雲の漁港でダイオウイカ水揚げ

島根県出雲市の田儀港で足を含めた全長6・73メートルの「ダイオウイカ」が見つかり、24日、研究のため東京・上野公園の国立科学博物館に運ばれた。

 同博物館によると、日本海沿岸では2年に1匹程度しか揚がらないが、昨年12月から4例目となり、同博物館の担当者は「特異なことで、はっきりした理由はわからない」と首をひねっている。

 イカは胴長1・35メートル、重さ70キロ。出雲市の漁師、田中久義さん(72)が23日夕に港に戻る途中、海面に漂っているのを発見した。既に死んでいたが、比較的新しい状態だったという。

 ダイオウイカは温かい海域の水深600~1200メートルに生息。同博物館によると、沖縄周辺のイカが対馬海流に流され、日本海の水の冷たさで弱って浮いてきた可能性があるという。

(2007年1月25日0時14分  読売新聞)

(引用終わり)


近年、日本近海でのダイオウイカの発見事例が相次いでいる。

(それらの新聞記事が投稿されたサイトにリンクするので参照されたい。
「ダイオウイカの深海での生態…国立科博チームが初撮影」(読売新聞)
「ダイオウイカの生きた姿をビデオ撮影 国立科学博物館」(朝日新聞)

ダイオウイカはその巨体にもかかわらず深海に生息するためほとんど目撃されることのなかったイカである。伝説の海の怪物「クラーケン」のモデルともされている。その幻のイカが昨年12月から既に「4例も水揚げされた」と引用した「読売新聞」記事に書かれている。その理由は明らかではないようだが、何らかの生息環境の変化が背景にあるのではないだろうか。

【関連リンク】

「ダイオウイカ」Wikipedia
ダイオウイカGiant Squid

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不都合な真実

映画「不都合な真実(原題・An Inconvenient Truth)」を見た。

この映画はアル・ゴアの地球温暖化に関する講演記録をもとにして製作されたものである。

アル・ゴアはクリントン政権の副大統領であり、2000年の米国大統領選挙でジョージ・ブッシュ現大統領に敗れた(もっとも得票数ではブッシュを上回っていたし、勝負を決したフロリダでの投開票は疑惑を持たれている)人物として多くの人に記憶されているだろう。

映画でアル・ゴアは、南極の氷床の分析により過去数十万年間の大気中のCO2量と気温とが相関関係にあることを述べる。そして現在、CO2の量が過去最高水準に達しており、さらに急速に上昇しつつある様子をグラフで示す。

そしてそれによって地球上で、海面上昇、ハリケーン・台風の巨大化、熱波の襲来といった様々な危機が進行しつつあることが示される。(石油資本などに支援された政治家達はこうした事態を認めたくない。そのためこの映画は「不都合な真実」と名づけられている。)数十年前と最近の様々な氷河の写真の比較(氷河が大きく後退している)は、温暖化の進行を如実に示している。

CO2排出量の削減を目的とした「京都議定書」を現ブッシュ政権は批准していない。また議定書を批准した日本でもCO2排出量は増え続けている。このままでは危機は破局的なレベルにまで進行するだろう。

映画ではどのようにしてCO2を削減していくかという処方箋は明確には示されていない。そのためには技術開発とともに生活や産業のあり方を根本的に変えていくことが必要なのだろうが、その覚悟が我々には十分ではない。

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ラフレシア

昨日の「朝日新聞」でラフレシアの分類についての興味深い記事を見つけたので、以下に全文を転載する。


(引用開始)
ラフレシアはポインセチアの仲間 米グループが判定

2007年01月12日10時31分

 世界最大の花「ラフレシア」は、意外にも、ポインセチアなど花の小さな植物がほとんどを占めるトウダイグサ科に属すると、米ハーバード大などのグループが11日付米科学誌サイエンス電子版で報告する。葉や茎がないため形態からの分類が難しく、発見から約190年も中ぶらりんの状態だったが、DNAの解析から判定した。

熱帯アジアに分布するラフレシアは、ブドウ科植物の根に寄生し、光合成をしない。直径1メートルにもなる花で知られるが、他の植物との類縁関係がよくわからないため、独立したラフレシア科として扱われてきた。

 グループは、細胞内の小器官ミトコンドリアの遺伝子を中心に、ラフレシアを他の植物と比べ、トウダイグサ科の仲間と位置づけた。「この科の植物はほとんど花が小さく、ラフレシアの花がなぜこれほど巨大化したのか、進化の謎はかえって深まった」としている。

(引用終わり)


ラフレシアについてご存じない方は「朝日」のオリジナルの方にリンクしていただければ、写真を確認することができる。ポインセチアについて知らない方はおられないだろう。言わずと知れた「クリスマスの花(実は花のように見えるのは「葉」なのだが)」である。

この2種の植物が近縁であることがDNA解析で明らかになった、ということだから驚かされる。これまでの分類学は形態的な特徴を生物分類の根拠としてきたが、新しい分類学はゲノムの分析から生物の類縁関係を類推する。このため見かけが大きく異なる生物が実は「お仲間」だったということがこれから次々に明らかになるだろう。

それにしても、ラフレシアとポインセチアの共通祖先から分岐して、これほどまでに大きく異なる外見を持つに至る「進化」とは何であるのか?興味は尽きない。

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PLUTO

PLUTO 004』を読んだ。
“PLUTO”シリーズは浦沢直樹が、手塚治虫の『鉄腕アトム』中の一作「地上最大のロボット」をもとに「ビッグコミックオリジナル」に連載を続けている作品である。私は昨年までに刊行された001~003は既に読んでいたが、004は新年になってから購入し今日読了した。

【関連リンク
Wikipedia - PLUTO

この浦沢作品は、ロボット“プルートウ”が世界中に7体存在するアトムを含む強力なロボットを破壊していくという筋立てこそ原作と共通しているが、その背景は全く違っているようだ。様々な国家・団体・個人が複雑に絡み合い全貌はいまだ霧の中にある。

これまでにおぼろげに見えてきたことは、原作ではプルートウを破壊する目的のためだけに作られたロボットの名前“ボラー”に秘密の核心があるらしいことである。(原作のボラーは巨大で強力なだけのロボットだった。)プルートウはこの“ボラー”を何故か恐怖している。そしてアトムの製作者である天馬博士がその秘密に関係しているらしいのだ。

004ではアトムはプルートウに挑み“死ぬ”。アトムはこれまでプルートウと戦い倒されたロボットのように粉々に破壊されたわけではない。体に損傷は見えない。おそらく何らかの形で復活するのだろう。

この作品は相当長期間にわたる連載になることが予想される。連載の中で手塚時代には見えていなかったロボットをめぐる様々な思想が取り上げられることになるだろう。

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丁亥(テイガイ・ひのとい)

当初、本日1月1日をもってブログのタイトル・デザインを一新し、これまでの試験段階から本番としてのブログをスタートする算段だった。
しかしタイトルをどうしても思いつかない。やむを得ず当面この「助走」というやや無様なタイトルのまま継続することにする。

さて、今年は亥年だが十干と組み合わせれば丁亥(テイガイ・ひのとい)ということになる。丁亥について、Wikipediaによれば「陰陽五行では、十干は陰の十二支は陰ので、相剋(水剋火)である。」とされている。

前回の丁亥は1947年であり日本国憲法が施行された年に当たる。この憲法を変えるという安倍政権が登場した。日本国憲法が「火」で安倍政権が「水」なのか?それとも安倍政権が「火」であり、これを消す「水」が現れるのか?

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